橋本 知恵 HASHIMOTO Tomoe北海道教育大学

hashimototomoe

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誰がうそだといえましょう。
油彩/麻布、パネル
130.3 × 162 cm

2014年

作家からひとこと:

モデルである人物の人体や顔をじっと見つめていると、時折その人物本来の大きさや印象が薄れてきて、とてつもなく大きく迫ってくるように感じたり、まるでまったく別の物を見ている気分になります。この作品では、中年の男性が持つ肌の表情や巨大な岩の様な存在感が伝わればいいなと思います。
経歴

1988年 生まれ
2012年 北海道教育大学 教育学部芸術課程美術コース 卒業
現在 北海道教育大学大学院 教科教育専攻美術教育専修 在学中
2012年 第66回二紀展(国立新美術館/東京)
2013年 第88回道展(札幌市民ギャラリー/北海道)
第67回二紀展(国立新美術館/東京)

hashimototomoe_past
そこにいること
油彩/キャンバス
162 × 130 cm

2013年


Q&A

Q あなたにとって大切な本・映画・音楽があったら教えてください。
A 映画はたくさん見ますが、その中でも好きなのはサテリコン、悦楽共犯者、家族ゲーム、たんぽぽ、夢、サスペリアです。有名な作品ばかりですが、この中で共通点があるならば奇妙な世界へ逃避行できるという事でしょうか。なんだかよくわからないけど見入ってしまう、引き込まれるような感覚が好きで、何度見ても新たな発見があります。日常生活の中で不思議なことというのは滅多にあるわけではなく、さらに自分の想像した世界を映像の中で作り出すというのは時間も人もお金も必要とすることですし、そのような映画は見るたびに関心させられます。
Q アーティストを目指すきっかけはどんなことでしたか?
A 特にはっきりしたきっかけというのはないのですが、美術系の大学へ進学したら将来何かモノづくりの仕事をできるかもしれないという安易な考えで進学しました。世の中のあらゆるものは誰かがデザインして、誰かが作ったと考えるとどんな分野に進んでも面白そうだと感じたからです。油彩画を選択したのは大学2年次からでしたが、絵画においてわからないことが楽しいと思える期間から少しずつやっとわかってきたと感じる期間に今になって移行してきたと思います。
Q 制作するときに欠かせないものはありますか?
A 制作する時には必ず音楽を聞いています。また、周りの雰囲気に引っ張られやすいのでなるべく一人で制作するようにしています。音楽においては邦楽、洋楽、時代やジャンルを問わず何でも聞きますが、一人でいるとやはり孤独なので矛盾してはいますが、なるべく人の声を聴くようにしています。音楽に関してはこれが一番というのはあまりないのですが、気分によって言葉をじっくり聞きたいときや聞き流すだけにすることもあるので聞きたい曲は時々によって違います。
Q 同じ世代のアーティストについて、どう感じていますか?
A 私は現在北海道在住の為、本州の同世代の作家さんの本物の作品をあまり多く見たことがないというのが本音です。そのため、作品を見るたびにいつも焦燥感を覚えます。若い人が感じる感覚は自分と同じように感じているはずであるのにユニークな視点や表現力の違いに驚かされます。自身の作品でも北海道に住んでいる人間にしか表現できない独特の空気感や色彩を作品の中で得ることが出来たらいいなと思います。
Q 10年後のあなたについて空想してください。
A 10年後も今と変わらない生活をしていたいですが、今よりも責任感のある仕事についていてほしいと思います。作品に関しては表現力の向上と描きたい世界がもっと明確になっていることを期待します。現在は家族をテーマに作品を描いていますが、今後はその中にすこし奇妙な世界が入っていけたらいいと思います。