伊藤 早苗 ITO Sanae秋田公立美術大学

itosanae

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虚ろ
アクリル、油彩/綿布
130.3 × 162 cm

2011年

作家からひとこと:

高校時代に見たピカソの「青の時代」に感銘を受け、以来描いているシリーズ作品の一つです。当時は人の「苦悩」や「葛藤」といった要素に共感し、作品を描いていました。しかし、ある時から青で描くことに、美しい女性像の「気品」「儚さ」「憂い」といった女性特有の神秘的な空間表現を見いだせるようになりました。
今後も写実という表現方法で「美しい女性像」を描き続けていければと思っています。
経歴

1986年 生まれ
2007年 秋田公立美術工芸短期大学 工芸美術学科絵画コース 卒業
2009年 秋田美術作家協会展 最高賞(秋田県立美術館/秋田)
2013年 白日会展(国立新美術館/東京)
~青の時代~ 伊藤早苗展(美短サテライトセンター ギャラリーコーナー/秋田)
Living Myth~生きている神話~(藤屋画廊/東京)
2014年 春の工房展(桂造園雄和ナーセリー 三替沢ギャラリー/秋田)

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バラ
アクリル、油彩/綿布、キャンバス
380 × 455 cm

2011年


Q&A

Q あなたにとって大切な本・映画・音楽があったら教えてください。
A 磯江毅さんの『写実考』という本です。この本を初めて開いた時、その卓越した色彩感覚と精緻な質感表現に息をのみました。あの時の衝撃は今でも忘れられません。この本を見て、すぐに作品を所蔵している画廊に行きました。間近で作品を観て、「これが人の手で作り出せるものなのか」と感動しました。その時の衝撃と感動が本を開くたびに思い起させられ、自分の心を奮い立たせてくれます。
Q アーティストを目指すきっかけはどんなことでしたか?
A 高校時代に、全国高等学校総合文化祭に出たこと。
他県の学生の技術や想像力に強い衝撃を受けました。それまでは、何の目標もなく、ただ作品を描いているだけだった自分に、「絵画を志したい。」という目標を与えてくれた場です。
Q 制作するときに欠かせないものはありますか?
A コーヒーとノートパソコン。
一旦描き始めると長時間部屋から出ないので好きな飲み物(コーヒー)は必ず持っていきます。
パソコンは、制作中にリラックスして描けるよう、また行き詰まったり飽きてきても、ある程度自分を机に嚙付かせるために、音楽などを流しています。
Q 同じ世代のアーティストについて、どう感じていますか?
A 励みになります。同世代となると仕事や家事などに忙しい時期ですので、制作を続けていく以上何かしら犠牲にしなければならないことが出てくると思います。そんな環境下で強い意志を持って制作を続けている方々はやはりすごいと思います。
また、同世代という意味では、自身が制作する上でとても良い刺激をもらえるので創作意欲が増します。
Q 10年後のあなたについて空想してください。
A 順調にいけば、仕事や家事に加え育児などでも忙しくしている頃だろうと思います。しかし、常に絵のことは頭の片隅にあり、合間を縫って制作を続けている。多くの方と出会い、現在とは全く違った環境のなかで多くの刺激を受け、よりよい作品を生み出していると思います。