河口 知佳 KOUGUCHI Tomoka千葉大学

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不確かな感覚、心の在りか
塑造/石膏
180 × 50 × 50 cm

2014年

作家からひとこと:

<善く生きること>を日々の目的にするつもりが、単に『社会の歯車になる生き方』を無意識に選んでしまう自分がいる。幼い頃には確かにあった好悪の感覚でさえ、曖昧になっていると感じる。しかしそれでいいのだろうか。私も「考える葦」にないたい。制作を通して自分の内側を見つめ、不確かな感覚の中に残る「心の在りか」を探りたい。そう思い制作した。
経歴

1983年 生まれ
2006年 千葉大学 教育学部中学校教員養成課程芸術教育系美術科分野 卒業
2008年 千葉大学大学院 教育学研究科美術教育専攻 修了
2006年 第36回日本彫刻会展覧会 新人賞(東京都美術館/東京)
2007年 第83回白日会展 一般佳作賞(東京都美術館/東京)
日展(国立新美術館/東京)
2010年 日展(国立新美術館/東京)
2013年 日展(国立新美術館/東京)

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空模様
塑造/石膏
120 × 160 × 60 cm

2008年


Q&A

Q あなたにとって大切な本・映画・音楽があったら教えてください。
A ミヒャエル・エンデ作の『モモ』です。
Q アーティストを目指すきっかけはどんなことでしたか?
A 高校の教諭(美術)に勧められたこと。両親の仕事の影響で、幼少期より一日中ものをつくったり絵を描いたりしている子どもでした。大きなきっかけとなったのは、大学生のときに彫刻研究室の上野弘道先生や宮﨑甲先生に出会ったことです。彫刻を通して人の心へ訴えかけるような作品をつくりたいと思うようになり、今に至ります。
Q 制作するときに欠かせないものはありますか?
A ラジオのBGMと、仲間とのお茶の時間です。
Q 同じ世代のアーティストについて、どう感じていますか?
A 自分の表現を考え、常によりよい作品になるよう、努力を続けて活動されている方が多いように感じます。また、自分のアイデンティティをしっかりと持って思いを表現されているので、自分も常に自分に何ができるのか考え続けていかねばと背中を押されています。
Q 10年後のあなたについて空想してください。
A 彫刻は自分の考えた日々の積み重ねの一部が作品となっていくような気がしています。今の自分は、日常の一つを切り取ることしかできていません。私は、広島出身で被爆三世として、祖父母から被爆体験や戦争の話を聞いてきました。できれば、将来、平和や戦争について考え、それを表現できるような彫刻をつくっていきたいと思っています。